10月20日(土)の戯言エッセイ

10月半ば、夏休みになった。
もっと早く取るべきだったけれど
なんやかんやでこの時期になった。
去年も同じ時期に夏休みだったから
少しばかり感慨深さがあったりする。
去年はしまなみ海道サイクリングと
クライマックスシリーズファイナルを
応援しているカープの本拠地広島の地で
雰囲気を味わおうと思って
高松・今治・広島へと一人旅に出た。
終始、雨だったけれど良い思い出だ。
そして今年も一人旅に出ることにした。
そうだ、滋賀に行こう。
そうして僕は新幹線に乗り込んだ。

何故、滋賀なのか?
疑問符を浮かべる人も多いだろう。
(滋賀県民の方、すみません)
だって夏休みの観光であれば
もっと選択肢があると思う。
でも、有名な観光地には
それこそ多くの人がやってくるわけだから
あんまり惹かれなくて。
(天邪鬼かよ、おい)
事前に考えていた旅行先は
福井・鳥取・島根・山口・滋賀であり
候補の中から滋賀を選んだのは
恐らく琵琶湖に呼ばれたからだろう。
とりあえず新幹線の目的地は京都。
(早速、前言撤回かよ)
Creepy Nutsのオールナイトニッポンを
聴きながら、乗り込んだ自由席。
(ゲストはOKAMOTO’Sハマ・オカモト。
いや3週連続でイジってからより面白いんよ)
この時、メールを確認していたら
オードリーのオールナイトニッポン10周年ライブの
抽選が発表されていて、まさかの当選。
いや、テンション上がったよ。幸先がよい。
京都に着いてから、とりあえず散歩して
鴨川の河川敷で、ぼんやりとしていた。
(今回の一人旅のテーマは散歩)
関東では聴けないラジオ番組を
片耳のイヤホンで聞きながら
情緒ある古今の融合された街並みは
少しばかりの非日常を与えてくれた。
(鴨川の河川敷を散歩しながら
嵐山を彩る渡月橋まで行けばよかったかな。
めっちゃくちゃ距離あるけれども)
五条橋くらいまで行ったけれど
夕暮れが迫ってきていたので
踵を返して、京都駅へと戻ることに。
(この往復で単純計算で7キロくらいの散歩)
琵琶湖線で今回の旅行のメインである
滋賀の県庁所在地、大津へと向かう。
(まさか10分くらいで着くとは思ってなかった)
大津駅周辺から見える琵琶湖にワクワクしながら
ぼんやりと散歩していると目に入るポスター。
Bリーグの宣伝ポスター。しかも今日試合があるという。
(Bリーグというのはプロのバスケリーグ)
早速場所を調べて、ウカルちゃんアリーナへ。
(市民体育館のネーミングには少し戸惑ったが)
平日の夜ということ、一昨年くらいに発足した
ある意味マイナーなプロリーグだったから
正直、観客は少ないと思ったいたけれど
賑わっていて、驚いてしまった。
マンガ・スラムダンクとDEAR BOYS
体育の授業の知識しかなかったけれど
目の前で行われる試合は見ていて面白かった。
(前知識がないから分からなかったけれど
ダンクとかよりレイアップやタップが多くて
派手さより堅実なプレーが多かった気がする。
これを堅実と呼ぶのかは不明だが)

二日目の朝、琵琶湖へと向かう。
特に感情の起伏はない。
とりあえず、琵琶湖だっていう印象。
(琵琶湖までも散歩。勿論、ラジオを聴きながら)
琵琶湖から再び散歩して駅に向かい
気になった駅に降りた。
(下車はしなかったけれど、やることは
ホームで終えたから満足している)
20分後くらいにやってきた電車に乗り込んで
向かうは安土駅。
そう、織田信長ゆかりの地だ。
(個人的には信長・秀吉・家康という三大武将より
明智光秀や上杉謙信の方が好きだけれども)
当初は明智光秀ゆかりの地である
福知山に行こうと思ったけれど
ちょっと距離があったので断念。
駅前のレンタサイクルで自転車を借りて
見知らぬ街を駆け抜けた。
平日の昼過ぎ、人の少ない道は
走りやすかったし、田園風景を走る
琵琶湖線に興奮してしまう。
(鉄オタではないんだけどね
線路にはロマンを感じます)
安土城があったとされる安土山を
登ったり、再現された安土城の
黄金でできた天守閣を観たりしたけれど
基本的には自転車で見知らぬ街を
開拓しているという印象だったと思う。
夕方前には近江八幡駅に降り立って
二時間くらい当てもない散歩。
大体の街並みは覚えたよ。
聴きたいと思っていたラジオ番組を
聴いていたらさ、武井壮が語ってて
人生を変えた本というのを紹介していて
そのあと、買いに行くために本屋を散策。
(四件くらいはしごしました)
ようやく見つけた『ソクラテスの弁明』を
片手にホテルに戻った。

最終日。
米原に行くか、京都に行くかを迷いつつ
近江八幡の観光スポットをレンタサイクルで
借りた自転車で回った午前中。
(この時にはラジオ番組のストック切れに陥る)
昼過ぎに京都へと向かう電車に揺られたんだけど
人身事故で、まさかの満員電車になった車内。
隣に座っていたおっさんがひどかったことと
可愛い女性がいたことだけが印象に残っている。
京都に着いて、電車ですぐに行ける伏見稲荷神社に向かう。
改札を抜けてすぐの場所にあったから
もう国際色豊かで、聞いたことのない言葉が飛び交う。
千本鳥居を見たかったからって行ったんだけど
どいつもこいつもスマホを片手に道のど真ん中で
写真撮影してるもんだからイライラしてしまった。
(これがあるから観光地には行きたくないんですけどね)
そして最後の鳥居へと繋がる道の入り口で
僕は蜂に進路を妨害されるという珍事に出会うわけで。
(確かにイライラしていたし、作法も間違えたけれど
この仕打ちはなくないか。ちょっと堪えたわ。
でもネタにはなるからいいかと前向き変換)
結局、何とも言えない気持ちだけを抱きながら
敢えて電車には乗らず、京都駅まで散歩。
とりあえず散歩ばかりしていた三日間。
帰りの新幹線は、米原で満員になってしまい
京都を選んだことが正解だったななんて思いつつ
移りゆく車窓を眺めていた。
岐阜羽島あたりで雲行きが怪しくなり
(道路は濡れていて、天使の梯子も何本も見たよ)
名古屋を過ぎて辺りからはどんどん曇り始めて
(ちなみに京都は恐ろしいほどの晴天でした)
最寄り駅に一番近い停車駅では完全なる曇天。
(もうね、完全に雨男だなと再認識)
電車を乗り継ぎながら、見慣れた景色を眺めて
最寄り駅に降り立ち、ホームを進み改札を抜ける。
そして気付く。コートを忘れたことを。
(今日の朝、非通知で着信があったから
恐らく見つかったと思われます)
タバコを吸ってから、駅員さんに忘れ物の対応してもらい
最終的に書類を書くという展開を誰が予想できたか。
ため息交じりに帰り道を歩いていたらさ
雨が降り始める始末だし。
もうね、伏見稲荷神社に謝罪しに行こうかと
本気で思ったよね、うん。

そんな二泊三日の滋賀・京都旅。
中身がほとんどなくて
ただ、ラジオを聴きながら散歩するという
積極的なのに内向的な過ごし方だったと思う。
でも目的は、そうした中身のない時間を
見知らぬ場所で過ごすということだったから
しっかり目的は果たしているのだけれども
まるで老年期のような過ごし方は
ちょっと考え物かもしれない。

文責 朝比奈ケイスケ

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