僕とラジオ。

使っていたウォークマンの充電が切れて
手持ち無沙汰になったのが始まり。
言葉にして文章にしてしまうと
なんてことない出来事だったけれど
それでも僕の人生が少し変わったのは事実だ。
去年、四国・広島へと一人旅に行った際に
その事件は起きた、旅行初日で充電が切れたのだ。
(寝台列車に揺られ、早朝の高松でやることもなく
世界の中心で愛を叫ぶのロケ地巡りをしたのは
また別の話だったりするのだが)
愛用歴六年、もはや相棒と呼ぶべきウォークマンには
僕の人生を彩ってきた数百曲の音楽が
収納されており、どこに行くのも持ち歩いていた。
電車などの何もしない空白の手持ち無沙汰には
いつだって音楽と小説が時間を染めてくれた。
その片方が機能停止になるのは由々しき事態で
正直、充電器を持ってこなかったことを後悔したが
旅先での後悔ほど、無駄なものはない。
そこで以前からダウンロードしてあったけれど
使う頻度の少なかったradikoを立ち上げた。
(今やLINEよりも起動するアプリになっている)
地元のFMラジオが流れる職場で勤務をしているから
ラジオに対しての関心は密かにあって
どこかワクワクして起動させたのは鮮明だ。
ただラジオNIKKEIの二枠と放送大学しか
聴けないというのは驚きだったけれど
それも今となっては良い思い出だ。
(あの時ほど、真剣に放送大学を聴いたことはない)
ただ偶然か、必然か、深夜番組で見たことのある
可愛いと思ったアイドルがパーソナリティを務める
番組が呼吸困難に陥りそうなくらい
お堅い番組の中にあったのは
不幸中の幸いだったのかもしれない。
(「#とらメロ 荻野可鈴のお金がすべて?」であるし
、何故その三局しか聞けなかったのかは不明である)
たった三十分、でもその三十分が少しだけ
人生を変え、そして今やラジオの虜になっているのは
不思議な話だなとか思ったり。世界は広いな。
(こんな近くにこんな面白いツールがあったなんて)
そこから僕の空白の時間に寄り添ったのは
まぎれもなくラジオ番組だった。
広島に着く頃には、多くの番組が聞けるようになり
クライマックスシリーズ初戦を控えるカープ特集。
無論、ベイスターズ対カープ戦も。
(歴十六年くらいのカープファンである)
そして菅田将暉、星野源、AKB48、岡村隆史、
山下健次郎、オードリーがパーソナリティを務める
オールナイトニッポン(ANN)や
映画「ナラタージュ」の公開記念特別番組に
関東では聴けない高橋優の番組まで
もうね、全部聴いたよ。タイムフリー機能万歳!!
(冷静になって考えれば、もはやアホだと思う)
僕が旅に出ていた時期は、ラジオ番組が盛り上がる
二か月に一度のスペシャルウィークだったこともあり
(スペシャルウィーク=聴取率週間と呼ばれ
通常放送とは違い、ゲストなどが出たりする)
余計に面白かった分、のめりこんでいったんだよな。
特に菅田将暉×米津玄師と星野源×生田斗真は
広島の街を散歩しながら聴いていたこともあって
印象深くて、今も内容を思い出せるから凄い。
そこから今日に至るまで、約一年。
通勤時にはBluetoothのイヤホンで
ラジオを聴く習慣ができている。
あれから必ず聴く番組は増えていき
今では全てを聴くのは困難な状況になっている。
オードリー、南キャン山ちゃん、菅田将暉
アルコ&ピース、朝井リョウ&高橋みなみ
(アルピーは明るい夜に出かけての影響かな?)
小泉孝太郎、Creepy Nuts、大倉君と高橋君。
(Creepy Nutsはオードリーの影響かな?)
それ以外にもバナナマン、伊集院光、爆笑問題
三四郎、岡村隆史、ハライチ、福山雅治など
もはやミーハーと呼ばれるレベルだと思うよ。
(ラジオが非ミーハーだから何とも言えないけど)
(ちなみに有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMERや
関東では聴けない番組を聴きたくなって
radikoの課金登録まで検討する有り様だしさ)
画面に映る映像ではなく、純粋な声だけで
人を惹きつけるってのは凄いなと羨ましさを抱く。

ただ、こういう出会いって意外とないんだよなって。
なんて言えば良いだろうか、不意に出会って
のめりこんでハってしまうツールって
言えばいいのだろうか。
僕は熱しやすく冷めやすい側面があることを
最近になって自覚するようになったんだけど
すぐに飽きてしまうんだよね、色々なもんにさ。
(趣味についての視野が狭いだけかもしれないけど)
野球、小説にドラマくらい、こんな出会いは。
ロードレーサーにハマった時期もあるけれど
(今も継続中だけどね、低体温)
これは貴志祐介の青春小説「青の炎」と
竹内真の「自転車少年記」という青春小説が
かなり強い影響を与えているんだけど
実際に乗るまで、六年くらいは経ってるしさ。
(ロードを買う財力は無かった、悲しいことに)
そんな風に生活に溶け込むツールにワクワクしてさ
学生時代に出会いたかったなって思ってしまう。
今日も、ラジオを聴きながらタバコを吸ってたし
平成最後の夏なのにまるで昭和みたいな時間を
過ごしているのは、なんだか時代にに逆行して
少しおかしく感じてしまうけれど
でもどこかで僕らしいと思うってさ
納得してしまう部分もあってさ。
一人旅に出て、せっかくのチャンスなのにさ
人との出会いは皆無。でもラジオというツールに
出会ってしまった僕は、ちとアホだ。
そういえば、世界の中心で愛を叫ぶも
ラジオ番組が重要な役割を果たすんだよな。
そう考えると、高松の地でラジオに出会ったのは
ある意味、当然の流れだったのかな。
いや、そんなことはないか、うん。
そんな僕の今年の正月はニッポン放送の
チャリティーミュージックソンという番組内で
オードリーと南キャン山ちゃんが交わす会話に
ひたすら笑っていた、我ながらアホだわ。
言葉にして文章にしてしまうと
悲しすぎる年明けだったけれど
それでも僕の人生が少し変わったのは事実だった。

文責 朝比奈ケイスケ

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